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変異株出現 再び インバウンド観光再開の兆しは閉ざされるのか?

ニュースでコラム変異株再び オミクロンと政府の対策について

ニュース:外国人の入国を30日から禁止 岸田首相「臨時、異例の措置」 オミクロン株拡大踏まえ水際対策強化

岸田文雄首相は29日、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が欧州などで急拡大する状況を踏まえ、外国人の入国措置は30日午前0時から全世界を対象に禁止すると表明した。日本人の帰国者らを対象とした待機措置についても「9カ国に加えて14カ国・地域から帰国する場合、厳格な隔離措置を実施する」と説明。官邸で記者団に「情報がある程度明らかになるまでの臨時、異例の措置だ」とした。
日本政府関係者によると、今回の措置により、外国人の新規入国は原則としてできなくなる。政府は今月8日から条件付きで短期のビジネス目的の新規入国者に関し、待機期間を3日間に短縮。原則認めていなかった留学生や技能実習生の入国も再開していた。
一方、オミクロン株が確認された南アフリカを含むアフリカ計9カ国を対象に、外国人の新規入国を認めず、再入国や帰国の場合も検疫所が指定する宿泊施設で10日間の待機を求める措置を取っている。首相は「世界的な拡大の動きもある」と警戒した。(共同)

出典:東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/145447

コラム

今月26日に日本への入国者の制限を3,500人から5,000人へ引き上げたばかり。インバウンド再開に向けた実証実験が検討されている中で、変異株の出現はインバウンド関係者の心を引き裂くようなニュースであることには違いありません。3回目のワクチン接種へと日本国内では検討が進む中、変異株オミクロンの出現によって今後ワクチンパスポートの動きは世界的にどうなっていくのでしょうか?また疑問としては、既存ワクチンは未来の未知ウイルスや国によって体質などが異なるなどの細部にまで全対応できるのでしょうか?もしくは新たなワクチンの開発を待つ必要があるのかなど挙げればキリがありません。

いずれにせよ、変異株は過去に、「アルファ」「ベータ」「ガンマ」「デルタ」「ラムダ」「ミュー」等が存在していましたが、いつの間にかこれらの変異株については聞かなくなりました。 新しい変異株の「オミクロン」について、既存のワクチンで対応できることを祈ります。そして、また、「いつの間にか聞かなくなったね」と言えるように・・・。

10月から緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等が全解除され、国内的に徐々に活気を取り戻しつつあり、感染者もぐんと減り、観光においてはリベンジ消費の波に乗りGoToトラベル2.0のスタート云々以前に人の動きも増えました。飲食店やその他観光事業を含め経済的には年末年始にかけてさらに勢いをつけたいところではあるはずです。「備えあれば憂いなし」という日本の言葉がありますが、繰り返し起きるこのウイルス問題に対して、振り回されるのではなく、「もう、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が解除されたから普段のやり方でOK」ではなく、いつまた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置等が発令されても対応できるための対策や準備を一人一人が意識して常に取組む必要があると思います。

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カイトマウリ
航空会社勤務の後旅行会社などを経て現在のJOINT ONEにてライターを行う傍ら、インバウンド(訪日外国人旅行)に関わる広告代理業務及びFAMツアー時のアテンダー、旅程管理、コーディネーター、一般インバウンドツアーガイドを兼務。 また、インバウンドONE(jointone.biz)のFacebookページ(https://www.facebook.com/jointone.net)では、毎週選りすぐりのインバウンド観光関連ニュースやその他、関連ニュースなどに週イチでFACEBOOK限定で独自の一言コラムを執筆。