コロナ対策支援

エンデミックの訪日外国人旅行者受入に補助金活用で3つの整備&強化を!

補助金についてのイメージ

世界の外国人旅行者の動きが徐々に活発化している現在、エンデミックの章へと駒は進めているようです。

この状況を捉え、インバウンド再開時には既に準備は整った状況にしておくことが理想なのではないかと思います。

また、現在2022年4月27日時点では円安ということもあり、外国からは旅行先としての注目度の高い日本。何とかこの機会に開国して観光業が受けたダメージを回復させたいところでもあります。

そこで、訪日外国人受入環境整備の一環として補助金の公募が先月よりスタートし1ヵ月ほど経過しましたが、今一度、今回の補助金について考察していきたいと思います。

できていますか?補助金・助成金活用 上手に活用してチャンスをつかもう!
できていますか?補助金・助成金活用 上手に活用してチャンスをつかもう!コロナ禍において一段と補助金や助成金が増えた状況下、活用方法や日常から生まれるチャンスなどについて。...

 

 

 

令和4年度 訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業とは?

“本事業は、訪日外国人旅行者が災害など非常時においても安全・安心な旅行環境の整備を図るため、観光施設等における感染症対策の充実、災害時の避難所機能の強化、災害時・急病時の多言語対応強化に要する経費の一部を補助するものです。”

*引用:観光庁ホームページ

 

1.応募受付期間は?

令和4年3月24日(木)~令和4年9月30日(金)17時(必着)

 

2. 具体的にはどのような整備強化が対象となるのでしょうか?

◆観光施設等における感染症対策機器等の整備

・感染症対策機器(赤外線サーモグラフィー、足踏み式手指消毒器、自動水洗式洗面器等)

・トイレ(和式便器の洋式化等)

・非接触式キャッシュレス決済環境

・混雑状況の「見える化」と推奨ルートの表示

 

◆災害時の観光施設等における避難所機能の強化

・非常用電源装置

・情報端末への電源供給機器

・災害用トイレ

・避難所機能に係る施設整備・改良

・案内標識

・案内表示

 

 

◆災害時・急病時の観光施設等における多言語対応機能の強化

・多言語案内機能の整備(デジタルサイネージ、多言語案内・翻訳用タブレット端末、多言語案内・翻訳システム機器、案内標識、案内表示、掲示物・配布物、ホームページ、案内放送)

・無料公衆無線LAN環境の整備

・スタッフ研修

 

 

3.どのような事業者が補助対象となるの?

◆観光案内所・観光施設等を設置し、若しくは管理する者

◆観光地における店舗・事業所等を運営する者

◆病院・診療所等を設置し、又は管理する者(「災害時・急病時の観光施設等における多言語対応機能の強化」のみ)

 

 

4. 補助される割合は?

補助対象経費の2分の1以内

要するに、かかった経費の50%以内を補助してもらえるということになります。

 

 

詳しくは以下URLをご確認ください。

令和4年度 訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業(インバウンド安全・安心対策推進事業)の公募開始について
https://www.mlit.go.jp/kankocho/topics08_000203.html

 

今後のインバウンド再開に求められる整備強化について

コロナのエンデミックにおけるインバウンド旅行において、上記の整備強化は旅行者の旅先候補に選定される際に有力なものとされる可能性があります。また、旅行者が意識していなくても、徹底した受入整備に対して、ワンランクアップした日本のおもてなしやきめ細やかさを感じてもらうことができるでしょう。

旅という日常から解放された時間と空間において、日本を選定してもらい、更にその場所を訪れる期待プラスワンが、この整備という部分にさりげなくとも大きく影響していきます。

また、アフターコロナやウィズコロナでの観光向けというわけではなく、今後起こるであろう震災についても考えた整備強化が必要です。

想定される大規模地震について(内閣府)https://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/jishin.html

新型コロナウイルスは世界的な脅威となりましたが、日本独自で脅威とするのは、地震です。内閣府でも提言しているように、30年以内に発生する確率が最高で80%の地域もあるということから、今後ますます注力していかなくてはならない課題です。

地震大国であり、多くの火山を有する日本は、言わずもがな世界一位の温泉大国でもあり自然の恩恵を多く受けています。

日本の観光は温泉と強く結びついており、日本を語るうえで温泉は外せないコンテンツです。また、温泉があることで食事や伝統などの派生した文化が多くちりばめられています。

ちょっと話がそれましたが、そういった宝石のようなコンテンツを更に輝かせるためにも補助金等を活用し安心安全を強化し、愛される観光地を保守し世界に継続発信していく事が重要です。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか、今回は訪日外国人受入環境整備の補助金についてお話をさせていただきました。

コロナ禍では様々な補助金などの公募があり、多くは“存続に関わる”ものが中心だったのではないかと思います。現在も多くの補助金や助成金、給付金が発表されていますが、目的が“存続”から“復活・進歩・発展”へと変化してきているように感じます。

筋トレで言う、超回復のようなイメージです。

この変化をチャンスと捉え、上手に補助金などを活用していくことが、今後の日本の観光や経済に発展をもたらすのではないかと思います。

 

 

ABOUT ME
カイトマウリ
航空会社勤務の後旅行会社などを経て現在のJOINT ONEにてライターを行う傍ら、インバウンド(訪日外国人旅行)に関わる広告代理業務及びFAMツアー時のアテンダー、旅程管理、コーディネーター、一般インバウンドツアーガイドを兼務。 また、インバウンドONE(jointone.biz)のFacebookページ(https://www.facebook.com/jointone.net)では、毎週選りすぐりのインバウンド観光関連ニュースやその他、関連ニュースなどに週イチでFACEBOOK限定で独自の一言コラムを執筆。